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爆裂漫画『イブの息子たち』

私世代(アラサー)にとって70年代の耽美少年愛系少女漫画ってそんなに馴染みがあるわけではなく、私もそれほど知っているわけでもないので、現国を学ぶような気持ちで少女漫画史が書かれた雑誌やコラムを時々読んでみたりします。 「トーマの心臓」と「風と木の詩」のツートップはあらゆる場面で必ず話題に上るのですが、はて?それに次いでよく登場する「イブの息子たち」という漫画は何だろう…? 有名な作品のようだし読んでみたいな~と思って買ってみました。

青池保子『イブの息子たち』

え~と…(^v^;) この表紙からはまるで想像できない、狂ったハイテンションの薔薇ギャグ、でした^^; 絵柄はこの通りキラキラの少女漫画なのですが、永井豪「ハレンチ学園」のアホな時と同じテンションを感じます。 ロンドンの美形男子三人組(うち二人ゲイ)は、人類創生の時にイブのあばら骨から間違って生まれた「イブの息子」の子孫だと発覚します。 イブの息子たち一族(全員ゲイ)は結構繁栄していて、毎度一族のパラレルワールドに連れて行かれては、敵対する女達との戦いに巻き込まれるというストーリー。 一族の一員として、アポロ、アレキサンダー、ヤマトタケル、ナポレオン、ニジンスキー、等々あらゆる歴史上の人物や有名人が数え切れないほど登場しますが男は全員ゲイで変態。楊貴妃、卑弥呼、ジャンヌダルク等、女は皆バケモノ。 男も女も皆で主人公三人組を取り合います。 美形男子もわんさかいますが、変態かアホか、とにかく普通のキャラクターが一人もいません(・ω・)ノ そしてまともなコマがひとつもありません(・ω・)ノもう無茶苦茶。 その狂ったテンションが最初から最後まで全く変わらなかったのが恐ろしいです。どこからこんなものを5巻も描くパワーが出て来るのか…漫画家さんてすごいです。 つまりつまり、 超面白いという事です! ぜひ読んでくださいm(._.)m そして中盤以降はカラーページが多いです!(コミックでは白黒ですが)連載当時はほぼ毎回カラー付きになるほどの人気作品だったんですね~。 終いにはヒトラーまでも「ハイルおじさん」(もちろんゲイ変態)という名で登場。 規制などほとんど無い当時の漫画のなんでもアリ感がすごく楽しいです。 なんだか漫画の説明をしているだけなのに、私は一体何を書いているんだ…って気分になりますね。(´Д` ) ジャスティンか~わい~!

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