男子は百合すきじゃないの?

考えだすと色々と疑問が湧いてきます。

Q 「女子による女子のためのBL」はあるけれど、「男子による男子のためのGL」はないの?(エロは除きます)

逆があってもおかしくないんじゃないかと思います。

目立ったGL作品て最近はいくらかあるようですが女性の作者ですし、そもそもそんなに沢山ないんですよ。

私がGL(百合)に興味がないので気がついてないだけかも?と思っていたところ、ちょうどいい参考書があったので、この漠然と不思議に思っていた事をよく考えてみようと思いました。

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美術手帳「ボーイズラブ特集」 と ユリイカ「百合文化の現在」

美術手帳は今日までのBLの歴史や10人のBL作家へのインタビューやコラムなどあり、初心者でも入りやすい感じで面白かったです。ユリイカの方は4人のGL作家へのインタビューと様々な文化人からの寄稿で出来ていて、意外と固い文章が多くて作品名や成り立ちなど全く知識の無い私にはちょっと読みづらかったですね〜。

読み比べて思った事は、えーと、

「男子による男子のためのGL」というものは、どうやら存在しないみたいですね。

「女子による女子や男子のためのGL」みたいです。

BL市場に比べてGLの規模は十分の一程度で、男女比は3:7で女子の方が多いようです。

でも三割は男性読者がいるんですね!(安心しました)

GLはかつての女学校や現代の女子高にある友愛やそれ以上の絆がベースになっていることが多くて、昔から「百合文化」として細々と存在していたそうですが、BLの流行とともに「女の子ばっかりの漫画や小説がもっとあってもいいじゃん!」という形でBLの対極としてプチブームになっているのはごく最近のことのようです。

GLもBLと同じくファンタジーではあると思いますが、女性にとってはBLよりはるかに生々しいのではないかな・・・?と思います。若い女子が触れ合ったり抱き合ったり手を繋いだりすることは普通にあり得るし、そこに疑似恋愛的な感覚が多少なりともあるかもしれないし、そんな事に心当たりのある女子は沢山いるでしょう。だからリアルに近いGLは、BLに比べてファンが少ないのではないでしょうか。

BLの方が無責任で非現実的ですから。

ノーマルな女子が好きなのは男子であって、素敵な男子×素敵な男子という妄想は意外と自然な流れなんじゃないかと思います。私の場合も「素敵な男子が大好きだ!」の延長でBLもいけるって感じです。

男性にとっても、素敵な女の子が素敵な女の子を好きになるストーリーって受け入れ易いんじゃないかと思うのですが、あまり浸透していないようです。

よく考えてみると、「男子による男子のためのGL」って、もはやエロマンガですよね∑(=゚ω゚=;)

そこが!

女子と男子の決定的な違いです。

BLにもエロ本的な面もありますが、あくまで内面的ストーリーを重視するので、最悪BLからエロがなくなってもそれで全然成立します。

男子はエロの無い精神的な百合になると、興味がなくなってしまうのでしょうか?

美術手帳を読んでいて、ものっすごく!納得したことがあります。

男性向けエロ漫画の表現が「正面」であるのに対して、BLのエロ(ラブシーンと言いたいですね)は「横位置」なんです。確かに!

男性のエロってとても主観的で、コマが全部女の子(受けの人)への目線で、男(攻める人)にあまり個性がなく、顔が見えなかったり、時にはシルエットだったりもします。自分が攻める人になれるようにですね。

それに対してBLのラブシーンはとても客観的で、人物の絡みを横アングルから見ます。受けの人攻めの人二人ともがそれぞれの個性を持って、見られる対象として存在しています。だからアングルによって攻めの体が透明になるような事は絶対にありません(笑)

女子は物語の人物たちを、外側から眺めたいのです。

自分のいるリアルとは別の次元として、漫画や小説の中の世界は美しくあるならば現実からかけ離れていくことを許されます。だから「やおい穴」も全然存在していいのです。

なので純粋な百合ものも基本的には女子感覚のものであって、男性の間では発展しにくいんじゃないかと・・・。

でも私は男子による男子のための百合も見てみたいけど!

結論・・・BLもGLも、「少女漫画」です!

#美男子研究 #本